【連載:映画で分かる女の本音】~完璧女子はキケン!? 適度に甘えるコツ〜『幸せのレシピ』

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女性の日常は、いろんなコトに気を遣い、いろんなコトに追われる日々です。

朝、メイクや髪のセットなど女の身だしなみにはじまり、少しくらい足が痛くてもヒールを履き、夏場ともなれば露出する肌のお手入れも欠かせません。

仕事で忙しくても美容と健康に気をつけたいから帰りにスーパーに寄って自炊をして、年齢とともに衰えていく身体のたるみを少しでも防ぎたいからジムに行ったり家でストレッチをしたり。

恋人や意中の人に「キレイだね」とか「カワイイね」と言われたいからお洒落にだってこだわる──気づけば日常のいろんなところで“完璧主義”を目指してしまっている。

楽しんでやれているならまったく問題ナシですが、無理をしているとしたら当然、疲れます……よね。

決してだらしなくてOKということではなく、何でもかんでも完璧を目指してしまうと心が叫び声を上げてしまうのではないかと思うんです。そして思わぬところで完璧主義が出てしまうことも──。

たとえば、仕事場では女も男も隔てなく働くのが(ほぼ)当たり前になった。すると仕事場以外でも頑張ってしまう。

ちょっとした力仕事も「これくらいなら自分でできるかな……」というように、気づけば“何でもできる女”になっている。それはキケンなんです。

お付き合いしている人がいるときはまだいいですが、彼氏いない歴が長くて何でも“ひとり”でできる女になるのは本当にキケン! 男性の活躍の場を奪ってしまうわけですから。

仲のいい女ともだちに言われたことがあります。自分でできるとしても男性に頼むこと。甘えること。それが大事なのだと。

電球を交換することぐらい脚立があれば誰だってできます。そこで「お願い」と言えるかどうか、頼ることができるかどうか、それが別れ道なのだと。

今回、ピックアップしたDVD『幸せのレシピ』にも“頼る”タイミングや“甘える”タイミングが分かりやすく描かれています。

主人公のケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)はマンハッタンのレストランで料理長として働く腕利きのシェフ。

ある日、最愛の姉を交通事故で亡くし、その娘のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取って一緒に暮らすことになります。

そんなとき、新たに副料理長として入ってきたのは自分とは正反対のニック(アーロン・エッカート)でした。

仕事が人生のすべてだと思って生きていたケイトにとって、ニックは「もしかしたら仕事を奪われるかもしれない……」と敵視してしまう存在でしたが、姪のゾーイが間に入ることでふたりの関係は徐々にロマンチックに!

ホンネスト

ロマンチックな関係に近づくために必要なのが、相手に頼ること。ほどよく頼ることなのだとケイトから学びました。

現代女性は、仕事も恋愛も結婚もどんどん自由になっているように見えますが、その分、気づかぬうちに強さも増しています。

でも、自由を手にしつつ目指したいのは、強い女よりも可愛げのある女。何もかも完璧にしようとせずに適度に頼ることを忘れないようにしたい。そう気づかせてくれる映画です。

幸せのレシピ、ブルーレイ2500

『幸せのレシピ』

ブルーレイ ¥2,381+税/DVD特別版 ¥1,429 +税

ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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新谷 里映

新谷 里映:映画ライター

雑誌編集者を経て2005年に独立。現在は映画を中心にライター&インタビュアーとして活動中。女性誌「MORE」「ESSE」、映画誌「日本映画magazine」「CINEMA SQUARE」、ウェブ「cinemacafe.net」「NYLON JAPAN」などでインタビュー、コラムなどを執筆。日テレ「PON!」では映画コーナーを担当(2014年4月~2015年9月)

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